杉戸 洋 frame and refrain

会期: 2015年3月15日(日)―6月14日(日) 主催: ベルナール・ビュフェ美術館

ベルナール・ビュフェ美術館では、開館40周年を契機として、私たちと同時代を生きる作家の表現世界を紹介する「21世紀アートプロジェクト」を立ち上げました。第3回目は「杉戸洋 frame and refrain」展を開催いたします。

杉戸洋(1970-)は、幼少期をニューヨークで過ごし、モダンアートに触れたのち、帰国後は日本画の繊細な線や美しい色彩に魅せられ、愛知県立芸術大学にて日本画を学びます。1990年代より、現代美術のフィールドで絵画を媒体に創作活動をはじめた杉戸は、90年代の「新しい具象」の流れのなかで、抽象と具象、装飾と物語性のあいだを行き来しながら、ペインティングでありながらドローイングでもあるような、流動的な絵画をつくり上げていきます。

本展では、新作および未発表作品を中心に展示し、21世紀絵画の魅力と可能性を問いかけます。みずみずしく鮮やかな色に彩られ、幾何学形を基調としたモチーフ、木や家、蝶などのシンプルでありながらも奥行きのあるイメージが描かれた杉戸の絵画は、純粋に絵を見ることの喜びを喚起させてくれることでしょう。

作家紹介

  • 杉戸 洋 (すぎと・ひろし)

    1970年、愛知県名古屋市生まれ。92年愛知県立芸術大学美術学部日本画科卒業。現在、東京藝術大学美術学部絵画科油画准教授。1996年のデビュー以降、国内外の個展、グループ展に参加。主な個展に「voyager」[愛知県美術館、02]、「April Song」[ヴァンジ彫刻庭園美術館、06]など。グループ展では「マイクロポップの時代ー夏への扉」[水戸芸術館現代美術ギャラリー、07]、「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」[国立国際美術館、10]など多数参加。近年では「あいちトリエンナーレ2013 揺れる大地ーわれわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」[名古屋市美術館、13]にて建築家・青木淳とのコラボレーションを行う。「Baby, 絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.9 小林正人+杉戸洋」「gallery αM、13」 を開催。2015年5月2日より、宮城県美術館にて個展を開催予定。

関連書籍など

関連イベント

主催 : ベルナール・ビュフェ美術館
後援 : 静岡新聞社・静岡放送、長泉町教育委員会