展覧会
過去の企画展
ビュフェと1940-50年代
不条理に対峙する絵画
会期:
2015年6月21日(日)-2016年9月6日(火)
1940年代末、若き奇才としてパリの画壇にデビューしたベルナール・ビュフェの初期作品には、孤独にそそり立つ人間、一度も満たされたことのないような空の器、宙づりにされ皮を剥がれた動物といったモチーフが、一貫して抑制されたトーンと、画面を削り取るような激しい線で描かれます。このようなビュフェ作品成立の背景には、疲弊した戦後フランスの混交する思想や文化芸術が生み出した爆発的エネルギー、政治的な文脈、若き画家を熱狂的に支えた人々の存在がありました。本展では、こうした初期ビュフェ作品の背景にあらためて目を向けながら、その表現がもっていた「衝撃」とは何だったのかを探ります。