展覧会
過去の企画展
佐々木 愛 Four Songs
ベルナール・ビュフェ美術館は、1973年に開館以来、フランスの画家ベルナール・ビュフェの作品をご紹介してきました。
このたび、開館40周年を契機として、私たちと同時代に生きている画家に目を向け、彼らの表現世界と鑑賞者との懸け橋となるべく「21世紀アートプロジェクト」を立ち上げました。
第一弾は大阪出身の美術作家、佐々木愛。今回が美術館での初めての個展となります。佐々木が描く空を舞う鳥が俯瞰したかのような、あるいは夢の中を浮遊しているかのようなイメージは、懐かしい風景や忘れかけた記憶の断片を呼び覚まします。それらは、自然から生まれ出た清々しい命のように透明感をたたえ、見る者を包み込む優しさと強さを秘めています。
佐々木は2005年から世界各地を巡り、その土地に滞在し、出会った風景や神話からイメージを想起し二次元に還元してきました。身近な素材を使用したインスタレーションやペインティングを制作発表し、近年では詩人との共作による「Walking」プロジェクトや砂糖による繊細なウォールペインティングなど、感性の赴くままに軽やかに新しいフィールドを開拓しています。
本展覧会では、佐々木愛の表現世界を媒体や手法によって4つの“Song”に分けて展示し、作家のつむぎだす世界を広くご紹介いたします。
作家紹介
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佐々木 愛(ささき あい)Ai Sasaki
1976年、大阪生まれ。2001年、金沢美術工芸大学卒業。『キリンアワード2002』奨励賞受賞。参加した主な展覧会は、「かわりゆく世界で」(国際芸術センター青森)、「VOCA展-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館)、「もうひとつの森へ」(メルシャン軽井沢美術館)、「Walking 歩行という経験」(モエレ沼公園)、「水と土の芸術祭」他多数。青森、韓国、ニュージーランド等のアートインレジデンスに積極的に参加。2010年、ポーラ美術振興財団在外研修生としてオーストラリアに滞在。