日本の原風景を描く
広重の「東海道五拾三次」と現代作家たち

会期: 2014年7月19日(土)-9月28日(日) 主催: ベルナール・ビュフェ美術館

ベルナール・ビュフェ美術館では、浮世絵師・歌川広重(1797−1858)による保永堂版「東海道五拾三次」と、広重の作品にインスピレーションを得た現代作家たちによる作品を紹介。

広重の最高傑作として知られる保永堂版「東海道五拾三次」は、街道沿いの土地の風土を、四季の移り変わりや時間とともに、詩情あふれる描写で描き出します。広重による「東海道五拾三次」は、それぞれの土地の風景のなかに、多彩で豊かな人物描写があることでも知られ、その人間味溢れる作品世界は、現代においても多くの作家たちの心をとらえています。
イケムラレイコ(1951−)はヨーロッパを拠点とした活動を行う、人間の存在を根源的に問い続けてきた作家です。震災以降、日本の原風景を描き出したと言われる広重の「東海道五拾三次」と対話をはじめ、自身の詩とともに、新たなシリーズを生み出しています。
山口晃(1969−)は、大和絵風の細密画のなかに、武士や現代人を共存させ、過去の様式と対話しながら、近代批判の精神をユーモラスに描きます。山口は三島周辺で目にした三嶋大社や神社などを、独自の解釈で表現し、新しい風景をつくり出しています。
竹﨑和征(1976−)は、「広重はぼくのヒーロー」と語り、三島周辺に滞在し、魅了された源兵衛川や柿田川で感じた風景を、自身がとらえた事象を、絵画とインスタレーションとして構築します。
本展覧会では、広重の「東海道五拾三次」の魅力を再発見し、現代作家たちの作品とともに、来館者それぞれの原風景についても考える機会となれば幸いです。

  • 体験型展示コーナー

    私の大切な風景
    展示室内にいつでも誰でも参加できるワークショップのコーナーを設置。「私の大切な風景」をテーマに、あなたの原風景を絵に描き、壁に貼っていきます。

    広重の風景を旅する人にヘンシン!
    江戸時代の旅人にヘンシンして、広重の時代にタイムトリップ。

    富士山おみくじ
    美術館の中に「富士山神社」が設置されます。池ヶ谷知宏さんがつくった「富士山おみくじ」を引いてみませんか。

  • おやつでめぐる「東海道五拾三次」展

    美術館に隣接するカフェTREEHOUSEにて、展覧会に関連した特別デザートをご用意します。
    富士山コーヒーゼリー 赤富士いちごゼリー 富士さんクッキー 他

  • 静岡県発の富士山グッズを紹介

    池ヶ谷さんが運営するgoodbymarketや三島市のFloydがプロデュースする富士山グッズをはじめ、富士山をテーマとしたプロダクトの数々をご紹介。

関連イベント

協力:長泉町教育委員会/静岡県教育委員会/静岡新聞社・静岡放送